
正社員はアナタにとって良い労働環境なのか?
期間工として働いている方には、正社員を目指している方もいらっしゃると思います。私の職場でも、ほとんどの正社員の方が、期間工から社員試験を受けて正社員になった方です。
私の周りで期間工から正社員になった方には、
「一生懸命勉強して正社員試験に合格したのは良かったけれど、こんなはずじゃなかった…」
という話もよく聞きます。
会社によって事情が違ったり、賛否両論あると思いますが、正社員になってから後悔しないために、事前に確認すべきポイントを挙げてみました。
【ポイント①】正社員になっても社員寮に住めるかどうか
もしアナタが正社員試験に合格した場合、社員寮に住めるのか?
実家から通勤する方は、家賃・光熱費などの心配はあまりないと思いますが、実家を離れて一人暮らしをする場合、引き続き寮生活ができるのかどうか?
正社員として働くことを考えていくうえで、重要なポイントです。
晴れて正社員になったとしても、家賃・光熱費をカバーできるほど収入は上がることは、残念ながらほぼありません。
期間社員として働いていた時よりも、手元に残る実質的な金額が少なくなることもあります。
できるなら、現役の正社員の方に給与体系や仕事内容、期間社員のように寮生活ができるかなど聞いたうえで、考えてからでも遅くはありません。
私の働いている会社の場合、寮に住んでいる期間社員の方が正社員になった場合、寮から退出して自身でマンションを賃貸しないといけません。
期間社員が住む寮は、大体が家賃や光熱費などは全額会社負担、もしくは格安料金で給料から天引きです。
(私の住んでいる寮の場合、光熱費込みで約6,000円です)
会社によっては、正社員の方向けの寮があるところがありますが、正社員になると寮を退寮しなければいけない、という規定がある会社もあります。
正社員に合格したとしても、期間工で寮生活の時はなかった家賃・光熱費を負担することになり、
「こんなはずじゃなかった」
「正社員になることばかり考えていて、確認しなかった」
という正社員になった方の話をよく聞きます。
アナタにとって不利益にならない様、お金に関わることはしっかりと確認しておきましょう。
【ポイント②】給料を上げるためには社員ランクをアップさせることが必要
私の会社の場合、正社員になっても年収は期間社員とほとんど変わりません。
給料アップをするためには、社員ランクをアップしないといけません。
社員ランクが上がる条件は、昇進試験に合格するや直属上司からの評価などいろいろなことを総合的に評価して決まるそうです。
社員になってからも、給料を上げるためには超えないといけないハードルがあります。
他の社員から聞いたりなど、できるだけ多くの情報を得て、自分が納得できる状態で判断するのがベストだと思います。
【ポイント③】正社員の業務量が多い
期間社員の場合は生産業務が終われば仕事は終わります。
社員から改善提案の手伝いなど、残業を依頼されることもありますが、やりたくなければ断ることもできます。
正社員になると、生産業務以外に業務日誌の作成や上司への報告業務などをパソコンに入力したり、設備の不具合のチェックや作業効率アップのための改善提案、社内研修の参加など…
生産以外の業務が多くて、「本当に良くやってるなぁ」と感じます。
生産以外の業務もできるだけ知っておきたいところですね。
【結論】正社員がアナタの働きたい環境かどうかを考えることが重要
正社員になって働くことがアナタにとって辛いものであれば、辞めてしまう原因になってしまいます。
なので、正社員の仕事内容や給与待遇など納得できるものでないと、正社員になったとしても、
「こんなはずじゃなかった」
「期間社員の方がよかった」
というようなことになってしまい、取り返しのつかないことになります。
また、国会での質疑やマスコミの報道など一般的には、
正社員=好待遇
期間社員=劣悪待遇
のようなイメージになっていると思います。実際にこのコロナ禍で、雇い止めにあっている方もたくさんいらっしゃいます。
ですが期間社員として実際に働いている私から見ると、
「確かに雇い止めにあった方はいらっしゃると思うけど、その一部だけを取り上げて、全ての非正規雇用が雇い止めにあっている。もしくは雇い止め予備軍ような報道や発言はやめてほしい。」
と思いましたので、このような記事を書きました。
以上、期間工から見た正社員になる前に確認しておきたいポイントでしたが、私の主観的なポイントなので、何を重要視するかによって違ってくると思います。
テレビの報道や他人からの情報にまどわされず、
正社員になることが「アナタが本当に働きたい労働環境なのか?」
を考えることが重要なのではないでしょうか?